【詩】日曜日の夢 

日曜日の夢


古いわが家の夢を見た
私がそこの主になっていて
裸だか、スカートだけ履いていて
誰もいない部屋と庭を
歩き回っている
垣根のロープから下着を取り込みベリーを集める
少年たちが窓の中をのぞきこむ
視線だけで私は彼らを追い払う
魔女のように私を怖れ叫びながら逃げていく
彼らは私が裸だから慌てていると思っている
彼らは私が自分のからだを恥ずかしがると思っている
でも私は恥ずかしくなんかない
私は自分の家にいる緑色のドアと鎧戸がある薔薇色の家
私は自分のからだにいる
私は自分の家にいる
私は自分のからだにいて彼らを緑色の目で見ている

(2022)

 

オーリャ・シャピーロ=ルブリョワの詩。オーリャはロシア南部の町ロストフ・ナ・ドヌーの生まれのフェミニスト詩人・画家で、現在はドイツ在住。「家」の「緑色のドア」と「私のからだ」の「緑色の目」が二つの身体をぎゅっとひとつにする最終行がとてもいい。